住職になりたいママのブログ

住職を目指している二児の母です。

夢追い人のためのおすすめ応援ソング~邦楽5曲&洋楽5曲~

お坊さんを目指して会社を辞めた頃はまだ寒い時期でしたが、気づけば暑さと共に生活するようになりました。

この数カ月の間で、初めてお札を書かせてもらったり、梵字デビューを果たしたりと、今のところ順調にできることが増えていると実感している新米坊主です。

とはいえ、勉強すればするほど、お寺での仕事内容は幅広く、日本の習慣は数多く、仏教(天台学)の真理は深いのです。

お坊さんへの道のりはあまりにも果てしない。

今日は、そんな夢追い人の背中を押してくれる音楽を紹介したいと思います。

独断と偏見で選曲した、ジャンルも年代もバラバラな楽曲ですが、夢を追う私たちの応援歌にきっとなる楽曲です。

邦楽① 『何度でも』 Dreams Come True

まずは、王道といきましょう。

『元気が出る曲』『応援してくれる曲』などと検索したら、きっとほとんどの確率でヒットするであろう、定番の応援歌です。

10000回ダメでヘトヘトになっても

(中略)

10000回だめで カッコ悪くても 10001回目は何か変わるかもしれない

(中略)

どうしてわからないんだ? 伝わらないんだ? 喘ぎ嘆きながら自分と戦ってみるよ

受験期や就活期、この曲を聴いては、『わたしはまだ10000回やってない!』と思い、心を折ってる場合ではない!と前を向いてきました。

同じように、この曲に背中を押されながら頑張ってきた人も多いのではないでしょうか。

邦楽② 『My Way』 Def Tech

若かりし頃、CMで流れてきて、緩やかな曲調と甘い歌声にひと聴き惚れ(?)しましたが、歌詞を見てみると毅然とした人生論が書いてあり、身が引き締まった記憶があります。

もうここまでやってきてしまったとか

もうどうでもいい どうすることもできないとか

諦め 悲嘆し 嘆き 悲しみ 自分慰めいたわる

その間にも 僕らを必要とする誰かがいる

(中略)

まずマジ ”恥” ”劣等感” ”嫌悪感” 人に対する嫉妬心

ハズすバシバシ 話吐き出し 泣き出し それで確かに

今日はめでたし でも明日から新しい日が始まる 

時間や世の中は一刻一刻変わらず動いていて、その中で落ち込んだり立ち止まったり、逆に猛ダッシュしたりするのが【自分】。

流れに逆らうことは悪いことではないと思うけど、その間も常に世界は変わらず動いていると気づかせてくれる曲です。

邦楽③ 『明日も』 SHISHAMO

妻であり、母であり、会社員だった私が数年前、自分の夢に気づきもがいていた時に救われた曲です。

仕事も恋も勉強も 少しも手抜きはできないな

明日の自分のためだと思えば良い 泣くのは別に悪いことじゃない

昨日の自分を褒めながら 今日をひたすらに走ればいい

妻であることも、母であることも、仕事も、夢も、全部手抜きができない性格なんです。だって全部大切だし、全部わたしだから。

それを肯定してくれた上で背中を押してくれた曲。そして、明日の自分が今日の自分を褒めてくれるような今日を過ごそうと思える曲です。

邦楽④ 『やってみよう』 WANIMA

お坊さんになりたいとハッキリわかった後、中堅社員の安定的な立場にいたわたしは悩みました。30歳を過ぎてから始めてもいいものか、会社を辞めてもいいものか、家族に迷惑をかけないか。

デモデモダッテで悩んでいた時に『飛んでみよう!』と思えた曲です。

はじめよう やってみよう 誰でも最初は 初心者なんだから

やったことないこともやってみよう

(中略)

明日よりも 今日にはじめよう 知らなかった自分と一緒に走ろう

思い立った日が 思いついた日が そこがスタートだ

悩むことに飽きて、いざ!!!!と辞表を提出したのです笑。

邦楽⑤ 『Day by Day』 MEGARYU

これは最近じんわりと心に響いてくる曲です。いざ会社を辞めてはみたものの、触れるものや聞くことはほぼ初めてのことばかり。『本当にこれでよかったのかな?』そんな不安を払拭してくれます。

やれば何かが そこで見えるさ 次へと続く 道が現れる

流れてく時のスピードに負けないように

立ち止まってしまわぬように

まだ出口まではほど遠い 闇のトンネル駆け抜ける

踏み出す一歩が力を生み出すから迷わないで

走り出せ明日へと 明日へと

初めたばかりは、そりゃ闇の中です。それでも一歩一歩踏み出していけば、きっと糧になると信じています。

洋楽① 『Go West』 Pet Shop Boys

洋楽、一発目はいきなり90年代です笑。中学生の時に、体育の先生が準備運動でこの曲を使ったのがきっかけで好きになった曲です。

原曲はアメリカの金ぴか時代、西部開拓を進めるアメリカ人を歌ったそうですが、その後カバーされて別の意味での社会的風刺曲となったとか。

難しいことはいったん置いておいて、わたしは純粋に、信教の自由を求めて渡米したピルグリム・ファーザーズの子孫たちのバイタリティを浴びて、自分も奮起したくなります。

洋楽② 『Waka Waka』 Shakira

サッカーのパブリックビューイングを思い出させてくれる30代にはたまらないアフリカンミュージック。スポーツ的な歌詞とテンポで、悩みなんて忘れます笑

You're on the front line あなたは最前線にいて

Everyone's watching みんながあなたを見ている

You know it's serious, we are getting closer 真剣になってきたよね。間もなくよ。

This isn't over この勝負は終わらない

The pressures on, you feel it プレッシャーを感じているでしょ?

But you got it all, believe it でも全部わかっているはず。自分を信じて!

うーん、日本語訳がなかなか難しいですが、勝負に向かうプレッシャーを感じて奮起するような歌詞です。その中で猛進していく、男気あふれる雰囲気の歌詞を、シャキーラが可愛く表現してくれています。

MVも必見(ダンスがかわいいから♡)

洋楽③ 『Wake Me Up』 Avicii

クラブで定番だったアヴィーチーの曲は、MusicVideoも印象的です。歌詞もさることながら、間奏部分で馬が走り抜けるシーンを見たら、まるで自分が馬にのって目標に疾走しているような感覚すらもってしまいます。

Feeling my way through the darkness 暗闇を抜けて自分の進む道を感じた

Guided by a beating heart 心臓の音に導かれながら。

I can't tell where the journey will end この旅はいつ終わるのかはわからない

But I know where to start それでも、いつ始まるかはわかっているんだ

ぼんやりした中でかすかに感じた自分の進むべき道。それに向かって走りはじめるのです。徐々にではなく、全力で。

洋楽④ 『Don't Stop Believing』 Glee Cast

元々は80年代の曲ですが、アメリカの人気TV番組でカバーされて再ブレイクした曲です。今回は夢追い人のための、というテーマなので、Glee版の紹介ですが、原曲もとにかくカッコいいです。

歌詞の一部が良いというよりも、全歌詞が一つのメッセージになっている曲です。どんな環境にあっても、どんな状況であっても、『信じることをやめないで』そんなメッセージです。

洋楽⑤ 『Who Knows』 Avril Lavigne

何を隠そう無類のAvril Lavigne好きのわたしが、自信を持っておすすめする最後の曲がこちらです。

学生時代から今にいたるまで、自分のことが信じられなくなった時や、がむしゃらに進まなければならない時は必ず聴いています。

Who knows what could happen? これから何が起こるかなんて誰もわからない

Do what you do Just keep on laughing あなたがやるべきことをして、常に笑い続けて

One thing's true There's always a brand new day 一つだけ確かなのは、毎日新しい一日がやってくるということ

So you go make it happen だから、実現させて!

Do your best Just keep on laughing あなたのベストを尽くして、そして笑顔を絶やさないで!

I'm telling you There's always a brand new day 毎日新しい一日がやってくるの!

(中略)

I'm gonna live today like it's my last day わたしは、今日が人生最後の日だと思って生きていく

和訳に感情が入ってしまったかもしれません笑。それくらい、何度も何度も聴いています。

10年以上わたしを勇気づけてくれる名曲です。

いたわりじゃない。癒やしじゃない。突っ走るための背中を押して!

会社で働いていた時に心にしみていた曲は、頑張っている自分を癒やしてくれる曲や、頑張りを褒めてくれる曲だったのですが

最近のわたしは、何が何でもがんばれ!無我夢中でつっぱしれ!夢を追おうよ!という感じの曲を好んで聴いているような感じがします。

夢追い人。

10代20代の若者だったら素敵な響きですが、アラフォーと呼ばれるわたしにはイタイ言葉に感じることもありますが、だからこそ前を向いて走っていくパワーが必要なのです。

好きが極端に集結した記事になってしまったかもしれませんが、どなたかが元気になる曲紹介ができれば嬉しいと思います。

クモの巣対策!スプレー2種の正直レビュー

とってもとってもすぐに張るクモの巣。

日本には毒を持つクモはほぼいないそうですが、それでもあの6本足の太っちょさんが苦手という方は多いのではないでしょうか。

同世代の女性の中では、虫に強いタイプ(だと思う)わたしは、クモを発見して「ひええぇええぇ」とはならなくても、クモの巣にはほとほと困っていました

何もないと思って歩いていたのにクモの巣があったりすると、どよ~んとした気持ちになってしまいます。

先日、クモの巣対策用のスプレーを発見した時には、即購入しました。

今日は、初めて使用したクモの巣対策スプレーの正直レビューをしようと思います。

※写真を撮ってレビューしようと思いましたが、その写真の絵面があまり良くなかったので、文字でできるだけお伝えします・・・💦

スプレーを使う、その前に。

クモは、小さい虫を食べて生活をしている生き物ですから、そんな小さい虫がいる場所に集まってきます。

食べかすやホコリなどが多い場所、ジメジメしている場所などは、小さい虫が集まりやすく、同時にクモさんもごはんを求めて集まってくるそうです。

もしクモに困っている場所が虫が集まりやすい環境だった場合は、こまめに掃除をするなどの【小さい虫対策】をすると根本原因が解決され、クモ駆除につながるそうです。

私が試した、ふたつの場所

今回、2種類のスプレーを使って、2箇所で試してみました。

1か所目は、古い建物。

やぶに面していて、(修繕はしてありますが)建物自体はとても古いです。そこで飲食をすることはほぼありませんが、風が吹くとホコリが入ってきてしまうので、かなり隙間はあいているのだと思います。

普段使用する建物ではないので、1ヶ月に1回程度掃除をするような、そんな場所です。

2か所目は、屋外のお堂(絵馬堂)。

扉や窓はなく、屋根があって、コの字型の壁に囲まれた真ん中に仏像があります。入り口付近からスポットライトでその仏像を照らしています(夕方~明け方までの灯りです)。

壁にそって絵馬が掛けられるような格子状の柱があります。

このふたつのクモスポットは、小さい虫が集まってきやすい環境にあるのですが、今以上に虫対策をすることができないので、とても困っていた場所でした。

KINCHO クモがいなくなるスプレー

まずはこちら。これを古い建物で使用してみました。

このスプレーの良いところは

  • 屋内使用OK
  • クモのエサとなる小さな虫も寄せ付けない
  • 天井でも処理しやすいジェットタイプ

という点だと思います。

使い方は、①クモに直接噴射する ②クモにすを張られたくない場所に噴霧塗布する この2種類。

今回は、クモとクモの巣を駆除した上で、予防という形で②の方法で使用しました。

実際に使ってみて良かった点

  1. 効果ばつぐん!
  2. いさ対策もできる!
  3. 軽い!

1.効果については、前日に掃除しても翌日クモの巣だらけになるような場所にも関わらず、3週間経った後もクモの巣が圧倒的に少なかったです。これは感動。

2. 小さい虫もクモと同時に駆除されていました(掃除をしたら、小さい虫がたくさん床に落ちていた)。効果の程を体感しました。

3.液体の殺虫剤と違い、スプレーで軽いので、シュッと手軽に使用できる感覚がありました。

実際に使ってみて、注意が必要だと思った点

  1. 思いっきり換気しながら使用しないと、防虫成分を吸い込んでしまう。
  2. 噴射した箇所の床が滑る。

1.雑な換気状態で使用してしまったわたしは、防虫成分のキツさに後悔しました笑。屋内使用する場合は、しっかりと換気して使ってください。屋外の場合でも、風向きなどに気をつけましょう。

2.天井を中心に噴射したのですが、防虫成分に使用されているであろう油分のようなものが降ってきます。それが床を油っぽくしてしまい、足跡がついたり滑りやすくなったりしました。

天井やはりに使用する場合は、その下に新聞紙などを敷いたほうがいいかもしれません。

アース クモの巣消滅ジェット

これは屋外の絵馬堂で使用しました。

屋内と違い小虫の量も多く、さらにスポットライトもあるので、クモの数もかなり多いです。張られているクモの巣は強力なものがほとんどでした。

このスプレーの良いところは

  1. 撥水成分配合のため、雨に強い
  2. 強力ジェット噴射

という点だと思います。

使い方はキンチョー同様、①クモに直接噴射する ②クモにすを張られたくない場所に噴霧塗布する この2種類。そして、屋内と同じように、クモとクモの巣を除去してから②の方法で使用しました。

実際に使ってみて良かった点

  1. 効果あり!
  2. ジェット噴射がすごい!
  3. むせこまない!
  4. 軽い!

1.効果については、正直キンチョーほどではありませんでしたが、それでもしっかりと駆除できていました。恐らく屋外であることなどの環境での差もあるかもしれません。

2. 屋外専用のものであるからか、ジェット噴射の距離と幅が桁違いにすごかったです。天井がかなり高いのですが、難なくスプレーすることができました。

3.キンチョーは殺虫成分を吸い込んでしまいそうになったり、噴射した箇所が白く曇ったりなどがありましたが、アースはその辛さがありませんでした。屋外なので、床が滑るかどうかなどはわかりませんが、キンチョーと比べるとサラっとした使い心地でした。

4.キンチョー同様、液体ではなくスプレータイプなので軽く、使いやすかったです。

実際に使ってみて、注意が必要だと思った点

  1. キンチョーの方が効果は期待できるかも?

1.肝心な防虫効果(防クモ効果)については、キンチョーの方が強く感じました。先ほど書いた通り、屋外であることやスポットライトがあることなどの環境にかなり左右されるかとは思いますが、正直な感想です。

まとめ

今回初めて使ってみた2種類のスプレー。結論としては・・・どどん。

2つともリピします!!!

これです。レビュー記事なのでデメリットも捻出しましたが、いずれにしてもクモの巣ストレスはかなり軽減されました。

また、屋内使用OKのキンチョーと、屋外専用のアースでは使い心地もかなり違いますし、一匹残らず駆除したい屋内と、できるだけ広範囲に効かせたい屋外など、求める駆除レベルも異なります。

なので、今後わたしはこの二本を、屋内用・屋外用として2種類使い続けるつもりです。

今いるクモを殺すのではなく、払ったクモをまた寄せ付けないという予防ができるのも嬉しかったですね。

虫対策、永遠のテーマとなる広い田舎の家屋。文明の利器を使用しつつ、虫とはかしこくお付き合いしていきたいものです。

お経って何が書いてあるの?~自我偈(じがげ)~

お坊さんは、何をするのが仕事でしょうか?

そんなことを聞かれたら、ほとんどの人が「お経をよむ!」と答えるのではないでしょうか。

今までは裏方の仕事・・・草刈りやら掃除やらのことを書いてきましたが、お経をよむことは、お坊さんの大切な仕事のうちの一つです。

日本昔ばなしなどで、『なんまんだぶ なんまんだぶ・・・』とばかり言っている印象もあるかもしれませんが、お経にはとってもたくさんの種類があります。

先日、『自我偈(じがげ)』と呼ばれているお経を書く機会があったので、今日は『自我偈』というお経の中身を見ていこうと思います。

まずは『自我偈(じがげ)』の基本のき。

自我偈というのは、『法華経(=妙法蓮華経)』という長いお経の中の、第十六章『如来寿量品(にょらいじゅりょうぼん)』の後半部分のことです。

この章では、『わたし(=お釈迦さま・仏さま)の寿命は永遠だという真理』について解説されているのですが、前半部分でこの真理について詳しく解説し、後半部分で詩(歌)として、内容のまとめ・おさらいを書いています。

詩ということもあって、実際に自我偈を読んでみるとリズミカルで読みやすく、お経本のパッと見の印象も、漢字が苦手なわたしでも親しみやすい雰囲気があります。

記事の後半にお経そのものも載せますので、視覚的な楽しさ、リズム感を味わってみてください。

それでは、前置きが長くなるのも良くないので、さっそく中身を見てみましょう。

『自我偈』の現代語訳

わたしが仏になってから(つまりわたしが悟りに達してから)、考えられないほどの長い年月がたちました。

その長い長い時間の中で、わたしは常に真実の教えを説き続け、たくさんの人たちを最高の悟りに導いてきました。

わたしが仏になってから現在までは、数え切れない時間が経過しているのです。

すべての生きとし生けるものを救うために、わたしは入滅した(亡くなった)と見せかけましたが、それは方便で、実は死んでなどいないのです。

わたしは常にここにいて、真実の教えを説き続けているのです。

色々な神通力をつかって、間違えた考えに侵されている人には自分の姿が見えないように見せかけているのです。

人々はわたしが死んでしまったと思い、わたしの遺骨を供養し、わたしを慕って、どうにかしてわたしに会いたい、わたしを見たいと渇望することでしょう。

そうすることで、人々の心が信仰心に満ち溢れ、それによって正しい心をもつようになり、穏やかになり、素直に『仏にお会いしたい』という心を持つようになるでしょう。

その時、わたしは他の弟子たちと共に霊鷲山インドにある、お釈迦さまが法華経を説いた場所とされる山)に姿を現すのです。

そして『わたしは常にここにいて、決して死ぬことはない。方便の力を使って、死んではよみがえるとみせかけるのだ。』と教えを説くのです。

もし、仏教を信じる人が他国にいるならば、わたしはそこにも姿をあらわし、最高の教えを説くのです。

人々は、このようなわたしの存在の仕方を知らないで、わたしが死んでしまったと思いこんだのです。

わたしは、生きとし生けるもの全てが苦悩を抱えていることを知っています。

でも、すぐに姿をみせることはせず、人々の信仰心を養わせるのです。

わたしに恋い焦がれ、信仰心が十分に育まれた時、初めてわたしは姿を現して教えを説きます。

わたしの神通力というのは、このようなものなのです。

つまり、わたしは、考えられなほどの昔から現在まで、霊鷲山や他の場所に常に存在し続けているのです。

人々が、この世が苦悩に満ちている、世界が焼けていると感じる時も、私の世界は次のように平穏なのです。

宝石で作られた山ではたくさんの花が咲き、果実の実った樹木がたくさんあるここの場所には、豪華絢爛な建物が建ち並んでいます。

この地では、生きとし生けるものは全員、楽しく幸せに暮らし、

空では神々が音楽を奏で、例えようがないほど美しいマンダラの花が雨のように降りそそぎ、その花は仏やその弟子たち、悟りを求めて努力する他の賢者たちの頭上にも降り掛かります。

わたしの世界である浄土は常にこのような形であるのに、この世は焼き尽くされ、恐ろしく、みじめで、悲しみが散財しているかのように感じている人びとがいます。

彼らは、自分が犯した悪いおこないが原因で、とんでもなく長いあいだずっと、わたし(仏)やその真の教えに出会うことはできないのです。

逆に、心が穏やかで親切で、素直な正直者は、わたしが常にここにいて、真実の法を説いている姿に出会うことができるのです。

こういったことから、ある者は『仏さまは、寿命が無限だとする教えを説かれた』と言い、また別の者は『仏さまになんて、なかなか出会うことはできない』と言うのです。

わたしの智慧の力はこのようなものであり、この智慧の光には限りがありません。わたしの寿命も長く、限りがありません。

これは、わたしが過去生きた世界で正しい修行をしたからなのです。

賢いみなさん、この真理について疑ってはいけません。疑う心を残らず捨てましょう。

わたしの言葉に、偽りがあったことは未だかつてないのです。

(この章の前半で解説した例えのように)優れた医者が、すばらしい方便を使って、毒物を飲んでしまった子どもを助けるために『わたしは死んでしまった』と言ったことが『嘘』だと主張できないことのように、

わたしもまた、いなくなってはいないのに、死んでしまったと見せるのです。わたしも、この世の父親のような存在で、様々な苦しみから全ての生きとし生けるものを救う存在なのです。

わたしが常に姿を現していると、どうしても怠け心からわたしを信じなくなり、様々な欲に埋もれ、悪い境遇に陥ってしまう人が出てきてしまいます。

ですので、わたしは全ての生きとし生けるものそれぞれの境遇にふさわしい方法を考え、様々なかたちで真実の法を説いているのです。

わたしがいつも、このように、『どのようにして生きとし生けるものすべてを悟りに導こうか。』『どのようにして彼らにわたしの教えを伝えようか』と考え、彼らをすみやかに仏にしてあげたいと思っているのです。

優れたお医者さんの例え話

あるところに、とても賢い、優れたお医者さんがいました。

このお医者さんは薬の処方に長けていて、これまでにもたくさんの人々を救ってきました。

彼にはたくさん子どもがいたのですが、ある日、彼が外出中に子どもたちが誤って毒を飲んでしまいました。

子どもたちが毒によってとても苦しみ、倒れ、転げ回っているところに、お医者さんは帰宅しました。

子どもたちは父親の帰宅を喜び、助けを求めます。

数人の子どもたちは父親の言いつけ通りすぐに薬を飲み、完治しました。でも、数人の子どもたちは解毒薬を飲んでくれません。

飲んでしまった毒が身体中にまわってしまい、『この薬は効かない!』と決めつけてしまったからです。

そこで父親は、『子どもたちよ、わたしはもう年老いた、まもなく死んでしまうだろう。今お前たちを苦しめている薬はここに置いておくよ。病気は治り、苦しみは癒える。』そう言い残し、また外出しました。

子どもたちは父親がいなくなったことにとても悲しみ、言いつけを守って薬を飲まなかったことを悔やみました。

そしてその悲しみから、父親が処方してくれた薬への不信感がなくなり、解毒薬を飲みました。

そして、父親は子どもたちが全員完治したという知らせを聞き帰宅し、親子は再会を果たしました。

さて、この話をどう思いますか?この名医は嘘つきとして、非難されるべきでしょうか?

というお話。

いかがでしたか?

これが自我偈(+お医者さんの例え話)でした。

厳密な現代語訳をすると、もっと具体的な数字や詳しい言い回しもあるのですが、今回は読みやすくするために少し省いて紹介しました。

こうしてみると、例えばキリスト教ユダヤ教の聖書のように、『辛いな~』と感じているわたしたちが、心の拠り所としてパラパラめくりたくなるような内容ではないでしょうか。

漢字の羅列に拒否反応を起こしてしまうわたしでも、現代語訳を読んでからお経本を開くと印象が変わります。

しかも、漢字の羅列であるからこその美しい字面も見えてきて、なんというか・・・品の良さというか、美しさというか、そういうものも感じます。

特に、仏さまの世界を表した、赤字で示した部分は心が洗われるような、幸せな気持ちになるのです。

↑個人的に、このBGMで読みたい感じ(笑)

『自我偈』の漢文

自我得仏来 所経諸劫数 無量百千万 億載阿僧祇

常説法教化 無数億衆生 令入於仏道 爾来無量劫

為度衆生故 方便現涅槃 而実不滅度 常住此説法

我常住於此 以諸神通力 令顛倒衆生 雖近而不見

衆見我滅度 広供養舎利 咸皆懐恋慕 而生渇仰心

衆生既信伏 質直意柔軟 一心欲見仏 不自惜身命

時我及衆僧 倶出霊鷲山 我時語衆生 常在此不滅

以方便力故 現有滅不滅 余国有衆生 恭敬信楽

我復於彼中 為説無上法 汝等不聞此 但謂我滅度

我見諸衆生 没在於苦海 故不為現身 令其生渇仰

因其心恋慕 乃出為説法 神通力如是 於阿僧祇

常在霊鷲山 及余諸住処 衆生見劫尽 大火所焼時

我此土安穏 天人常充満 園林諸堂閣 種種宝荘厳

宝樹多花果 衆生所遊楽 諸天撃天鼓 常作衆伎楽

曼陀羅華 散仏及大衆 我浄土不毀 而衆見焼尽

憂怖諸苦悩 如是悉充満 是諸罪衆生 以悪業因縁

阿僧祇劫 不聞三宝名 諸有修功徳 柔和質直者

則皆見我身 在此而説法 或時為此衆 説仏寿無量

久乃見仏者 為説仏難値 我智力如是 慧光照無量

寿命無数劫 久修業所得 汝等有智者 勿於此生疑

当断令永尽 仏語実不虚 如医善方便 為治狂子故

実在而言死 無能説虚妄 我亦為世父 救諸苦患者

為凡夫顛倒 実在而言滅 以常見我故 而生僑恣心

放逸著五欲 堕於悪道中 我常知衆生 行道不行道

随応所可度 為説種種法 毎自作是念 以何令衆生

得入無上道 速成就仏身

参考文献

↑とにかくわかりやすい現代語訳とは別に、各品(章)の解説まで掲載されているので理解が深まります。難しい言葉はほぼなく、仏教初心者でも読みやすい本です。

↑上中下巻の内、如来寿量品が掲載されている下巻を参考文献としました。こちらは少し言い回しが難しい部分もありますが、見開き右ページには漢文と書き下し文・左ページには現代語訳が載っていて、構成がとてもわかりやすかったです。

トイレの神様がいる国、日本 ~神道・仏教・土着信仰~

お寺で働く中で、やることがふとなくなって、ちょっとした時間が宙に浮いた時、わたしはできるだけ掃除をするようにしています。

基本的に手を動かしていないと気が済まない性格なのです。

せっせと掃除をしてはいるものの、どうしても好きになりづらい、トイレ掃除

わたしが働くお寺のトイレは、比較的キレイな方だと思います。それでも、男女それぞれ複数便器があり、不特定多数の老若男女が使用するトイレの掃除は、シンプルに大変というのが正直な本音です。

ビニール手袋と二重にしたマスクを装備して、先日やっと、重い腰を上げてトイレの大掃除をしたのです。

植村花菜さんの『トイレの神様

作業をしている中で、なんとなく脳内で流れた曲です。ヒット曲となった、植村花菜さんの『トイレの神様懐かしいですね。

調べてみると2010年にリリースされたそう。今から12年前なので、わたしが24歳の頃にヒットした曲です。

ファンの方には申し訳ないのですが、当時、特別好きな曲というわけではありませんでした。タイトルやサビの歌詞が印象強かったことと、ヒット曲に敏感な年齢であったことから、覚えていたのでしょう。

歌詞も全て知らなかったので、検索してみたところ、

『トイレには綺麗な女神様がいて、トイレを綺麗にするとべっぴんさんになるんだよ』と教えてくれたおばあちゃんとの思い出を歌った曲でした。

日本のトイレは世界トップレベ

有名な話ですが、日本のトイレは世界一綺麗と言われています。

私が行ったことのある国(アメリカ・スウェーデン・タイ・ラオスベトナム)のトイレを思い出してみても、やはりトップレベルに綺麗だと感じます

豪華絢爛なアメリカの若者セレブの人間関係を描いたドラマゴシップガールでも、女優として成功している女性が日本ロケへ行き『日本のトイレはしゃべるのよ!』と彼氏に国際電話をしていたシーンがあります。

衛生面のみならず、機能面でも優れているのが日本のトイレ。

日本人はトイレに敏感?!なのでしょうか。少なくとも、アメリカセレブもビックリなトイレを持つわたしたしです。

土着信仰におけるトイレの神様

便所神(べんじょがみ)厠神(かわやがみ)雪隠神(せっちんがみ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

八百万の神様を持つわたしたちの先祖は、やはりトイレに神様を宿していました。トイレには神様がいるのです。

地域によって祀るご神体の形状に違いがあるばかりか、トイレの神様そのものの特徴も大きく異なるようです。

例えば、植村花菜さんのおばあちゃんが言うように、美人できれい好きという伝承を持つ地域もあれば、片手がない女神様であるとか、盲目の女性の神様であるとか、そういう特徴を持つとする地域もあるようです。

いずれにしても、ほとんどの場合は女性の神さまで、しかも産神さまとしてお母さんや産まれてくるあかちゃんを守る神様にもなるのです。

「※諸説あり」ですが、ちょっと深ぼってみてみましょう。

トイレ=出産?!意味がわからない!?

トイレの神様が出産の神様になるなんて、謎すぎませんか?

わたしは全くその等号に納得がいかなかったので、さらに調べてみました。ちゃんと納得のいく仮説があったので、ご紹介します。

  1. 女性の血の道を整える場所であること
  2. トイレで倒れる人が多くいたこと

この2つの理由から日本人は、トイレをあの世とこの世の境目として認識していたようです。

①は生理のこと。生理不順は不妊に繋がると、古代の人は考えていたのでしょう。女性にとってのトイレは、そのサイクルを整える場としての機能を持っていた。つまり、血の道を整え、清潔にすることで不妊を避け、健康な子を産むために祈願する場であったというわけです。

②昔はトイレを家の外に置いていた習慣があることから、トイレの中で人が倒れることが多々あったことから、生死をわかつ場所として認識されていたとされる説があるそうです。

その他にも、『不浄』とされる場であったから『けがれ』として冥界と同じように考えられていたとか、川で用を足していた時代に水難で亡くなる人がいたから『死』と直結しているなどの説もあります。

どちらにしても、日本人はトイレを、『生と死の境界線』として認識していたことから、トイレの神様生を司る産神さまとして祀る習慣ができたというわけです。

神道における『トイレの神様

ここまで調べていくと、結局のところ、トイレの神様』って誰なんだ?!という疑問が芽生えてきますね。

いるんです、トイレの神様、ちゃんと古事記の中に

古事記といえば、昔むかし日本を創った神様とその末裔たちのお話ですよね。

イザナギノミコトイザナミノミコトが結婚して森羅万象の神々を産みます。石・土・海・風・山…そんな感じの、この世を司る神様です。そして火の神様を産んだ時、ママであるイザナミは燃えて死んでしまいます。その後、紆余曲折あってこの世に残ったパパ、イザナギは、川であのアマテラスツクヨミスサノオ三貴子(三姉弟)を誕生させました。有名なお話です。

もったいぶらずにお伝えすると、トイレの神様の名前は

  • 埴山毘売(はにやまひめ)
  • 水波能毘売(みはのひめ)

というそうです(漢字や読み方が違う場合もあります)。この2人の女性の神様が、トイレの神様と言われているそうです。

ではこの、二人の神さま、どうやって誕生したと思いますか?

なんと、火の神様を出産した時に、イザナミ糞から埴山毘売尿から水波能毘売が産まれたんだそうです!

古代人らしい、直接的なお話に圧倒されますが、よくよく考えてみると、アマテラスたち三貴子よりも先に産まれた、いわばお姉さん

パパであるイザナギから三貴子は産まれているので、腹違いではなく…なんと表現したらいいのかわかりませんが、濃い血縁関係にはあるようです。

仏教における『トイレの神様

仏教(密教)にもトイレの神様は存在します。それは

烏芻沙摩明王(うすさまみょうおう)さまです。

明王と聞くと、お不動さまや、金剛夜叉さまなどが思い浮かびますが、同じように怖い顔をしている仏さまです。

烏蒭沙摩明王さまは、ザックリ言うと不浄を清浄にする能力を持っている明王さまです。

まさにトイレの神様にうってつけ…!

ちなみに、うすさま様は元々インドの神様『ウッチュシマ(Ucchuṣma)』だそうです。ウッチュシマは別の名を『アグニ神』といい、インド神話では火の神様なんだとか。

ウッチュシマさまが持つ猛火で『けがれ』を焼き尽くす、そんな神様だそうです。

イザナミノミコトが火の神様を出産した時、日本のトイレの神様は誕生しました。火の神様という共通点があって、ワクワクしてしまいますね。

トイレを大事にする日本人

土着信仰、神道、仏教…。日本での信仰の中には、トイレの神様はやっぱり存在していました

そして今日まで信仰はどんどん発展していき、『妊婦はトイレ掃除をすると良い子が産まれる(男児が産まれる・健康な子どもが産まれる・美人や美男が産まれる)』と言う地域も多んだとか。

個人的には、これにはちゃんと理由があるような気がします。わたしが1号くんを出産する前に読んだ育児系雑誌に、

しゃがむ体制をとることで骨盤が柔らかくなり安産につながるので、体調が良ければ床の拭き掃除をしましょう

という内容のことが書いてありました。トイレ掃除をする時にしゃがんだ昔の人の骨盤も、そうやって柔らかくなったのかな~なんて思ったりします。あくまでも想像ですが。

いずれにしても、日本のトイレには神さま仏さまがいらっしゃる

こりゃ~不浄扱いできない!

トイレ掃除をすることに、「重い腰を上げて」なんて表現している場合ではありません。

トイレを、単なる【排泄空間としての不浄な場所】扱いをしてこなかったわたしたちの先祖にならって、わたしもトイレを清潔にしなければ。

そしてそれと同時に、子どもたちにも神さまや仏さまのことを話して、トイレを大事にする大人になってもらいたいと願うばかりです。

参考文献

『日本人なら知っておきたい!カミサマを味方につける本』井戸理恵子著

『ほとけさまのサイン』浦井正明著

『日本の神々と仏 信仰の起源と系譜をたどる宗教民俗学』岩井宏實著

『広説佛教語大辞典』中村元

吉川弘文館『日本民俗大辞典』

草刈りのススメ

6月に入りました。初夏ともいえるこの季節、どのように過ごされていますか?

この季節は、わたしにとって一番好きな季節かもしれません。華やかな春でもなければ、賑わう夏でもない。美しさの秋でもなく、凛とした冬でもない。だけど、ちょっとだけ明るい雰囲気があるような、前向きな気分にさせてくれるような、そんな気がします。

4月からお寺で仕事を始めましたが、毎日業務に追われている中堅会社員だったわたしは、やるべき仕事(できる仕事)をみずから探すスタイルのお寺の仕事にまだ慣れていません。

やらなければいけないことと、やった方がいいこととの線引きも下手くそで、後から慌てたり、住職に迷惑をかけたり、まだまだ初心者だということを痛感しています。

できることもまだまだ少ないので、ふとやることがなくなってしまう瞬間もありますが、そんな時は掃除をするようにしています。

有酸素運動や筋トレ

こうやって試行錯誤しているわたしのお迎えを楽しみに待っていてくれている、元気いっぱいの2歳児、2号くん(次男)。この子が1歳になる頃、わたしは動画サイトを利用しながらよく筋トレをしていました。

産後ダイエットが当初の目的だったのですが、男児2人の育児にとにかく体力が必要だったことから、だんだんと体力づくりが目的になっていきました。

実際、公園で1号くんと鬼ごっこをしたり、バラバラに走り回る子どもたちを追いかけたりととにかく走る日々。マスクをしているので余計に息があがってしまいます。

ジムに通うことができない育児中の母なので、ヨガマットを購入し、いわゆる『宅トレ(自宅トレーニング)』を習慣にしていました。

数ヶ月たち、体が軽くなるような感覚(そこまでダイエット出来たわけではないけど…涙)を感じ始めた頃、ダイエットや体力づくり以外の目的が加わりました。

無心で体を動かしたい

この感覚、世のおかあさんたちは共感していただけるのではないでしょうか。

子育てをしていると、とにかく『何も考えない』時間がないのです。子どもは無邪気にはしゃぎまわり、時に危険な行動をしたりします。常にアンテナを張っているのです。

たまった家事をこなしつつ、次は食事の心配。そしてお風呂。保湿。寝かしつけ。

そんな中、有酸素運動や筋トレをしていたわたしは、その時間はほぼ無心になることを知りました。

序盤、楽しくなってくるちょっと前は、聴いている音楽のプロモーションビデオの中の登場人物になったような感覚になります。筋肉がプルプルしてきたら有酸素に切り替えているのですが、その頃になると意識がなくなるような感じで、ひたすら体を動かしています。

その時間が、子育て期間中のわたしにとっては貴重で、至福だったのです。

仕事再開

とても健康的なトレーニングライフを送っていたわたしですが、育児休暇があけて仕事を再開したら、なかなかレーニング時間を確保することができなくなってしまいました

体が重だるく感じるのですが、仕事をして帰るともうクタクタで、そんな自分を鼓舞して家事子育てをする感じ。やってストレッチ程度。

お寺に出勤してから、ラジオ体操や10分程度の有酸素をすることはあります。でもそれではアドレナリンは出ません。つまり、その後に訪れていた無心になれないのです。

気づけばバタバタといそがしい生活、心までいそがしい。5月はそんな月だったような気がします。

6月、草刈り。

まだ梅雨に入っていない今この季節。うだるような暑さでもないし、きっとまだヘビやカエルは出て来ない。そう思い、先日外に出てみました。草むしりをしたばかりなのに、もうぴょこぴょこと新芽が出ています。

慣れない鎌を持ち、草刈りを始めました。真夏ではありませんが、蚊も飛んでいるし汗だくにもなります。

そして、境内は広大なのです…!黙々と草刈りをして、腰が痛くなってきて、『あ~疲れた~!』と周りを見渡すと、雑草だらけ。一生懸命やっているつもりが、びっくりするほど狭い範囲しかキレイになっていないのです。

黙々とやります。

だんだんと、雑草と過ごす時間は、自分と過ごす時間になっていきます。

晩ごはんは何にしよう、から始まり、だんだんと重めの悩みに向き合う時間になっていきます。

子育てに関する悩みは、それこそ正解がない世界なのでなかなか解決も難しいのです。

そしてわたし自身。知識がない、経験がない、自信がない。この状態でお坊さんになろうとしている。

そんなことを考えながら、黙々と草を刈っていきます。

気づけば、考え事をすることなく草を刈っていました。お昼の時報がわたしの意識を起こしてくれます。

ハッと気づけば、無心になっているではありませんか。

なんて贅沢な時間なんでしょう。

自然 v.s. 自分

汗だくになって周りを見ると、想像以上に雑草がなくなっていました・・・なんてことはありませんでした。4~6畳くらいのスペースが、なんとなく耕してある感じになっただけです。

残念!!

自分の体力と相談しつつ、ちょっと休憩しながら思います。いつになったら終わるの…。雑草の生命力はハンパじゃない。抜いても抜いても出てきます。

休憩しながら草刈りを続けていましたが、途中で夕立が来てしまいました。今日の草刈りは中断。別の仕事をしよう。

そんなこんなをしていると、とっても月並みですが、自然にはかなわないな~なんて思ったりします。

そりゃそうだ、と言われればそれまでなのですが、自然と触れ合う機会の少ない、集合住宅地に住むわたしにとっては久しぶりの経験なのかもしれません。

慣れ親しんだ実家の境内、そこに降ってくる雨。見慣れたはずのこの景色は、わたしにとって絶景なのです。

それを見ると、自分の悩みやマイナス感情はいったんどこかに置いておいて、今はこの景色を眺めることにしよう。と思います。

その日、帰宅後に足元にへばりつく子どもたちのわたしを見上げる表情は、なぜかいつもよりも可愛く感じました。

草刈りのススメ

小学生の頃のわたしの方が上手に無心になれていました。

ネットコンテンツや子育てや日々のいそがしさを言い訳にしてきましたが、単純に自分が退化した気もします。

とにかく、何も考えない時間がない!

ストレス社会やらスマホ世代やら色々言われていますが、その原因の大きなひとつはこれなんじゃないか?とさえ思うのです。

筋トレ、座禅、写経…。無心になるための方法はたくさんありますが、あえてわたしは言います。

草刈り、いいよ。

って。ついでにお庭もキレイになりますよ。

(個人的に)嬉しいお知らせ☆

ふんわりとブログを始めて約2ヶ月が経過しました!ゆるゆるとではありますが、書き続けていることや学習意欲が湧いていることに正直驚いています。

こんなブログでも読んでくださる方は日々増えていて、とっても嬉しいです。

ありがとうございます(´;ω;`)✨

ブログから派生して、アウトソーシングサービスで記事ライティング、文章校正、ExcelやWordの資料作成、仏前結婚式プランナーなどを出品し始めました!

今まで知らなかった自分の引出しを発見して、嬉しい限り😭✨わたしも捨てたもんじゃないなんて思えたり笑。

そして、なんと仏教専門書籍の校正をさせていただく機会を得ましたー!!

感謝の嵐!

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