住職になりたいママのブログ

住職を目指している二児の母です。

仏前結婚式を挙げた話 仏前結婚式プランナーとして、自分で自分の結婚式をプロデュース!

こんにちは。昨日今日と、また寒さが戻ってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。

ついこの前、満開の桜を眺めていたのに、今月末には梅雨の足音が聞こえてくると思うと、時間の速さについていかねば!と身が引き締まります。

梅雨といえば、元ブライダル業のわたしにとって、閑散期の始まり!という印象。お寺的にはきっと、繁忙期の始まりなのかもしれません。

6月はジューンブライドで、結婚式業界は繁忙期なんでしょ?と言われることも多いですが、どうしても日照時間の短い季節は、結婚式に選ばれづらい印象です。

夏の暑さや冬の寒さが和らぐ季節が、ブライダル業者にとっての繁忙期。6月は割りと落ち着いています。。

そんな、数年前の6月。わたしは結婚式を挙げました。

同じくブライダル業の夫くんとの、一生に一度の大切な結婚式は、閑散期に行なったのです。

今日は以前サラっとお話した自分の結婚式をプロデュースした時のことを書いていこうと思います。

結婚式場が決まらない!

夫くんとの結婚が決まり、転勤騒ぎを間に挟みつつ、あれよあれよという間に結婚式のことを決めなければいけなくなった頃。

先ほど書いた通り、わたしも夫もブライダル業に携わる人間です。今まで仕事で見てきた結婚式を思い返してみたり、あえて読み慣れているブライダル雑誌を読んでみたりしましたが、

どれも素敵だけど、なんかピンとこないなぁ…と悩んでいました。

仕事では感動して涙をこらえるような結婚式もたくさんあったのに、自分のこととなるとどこでどうやって結婚式をするのか、決まらないのです。

つまり、結婚式を毎週何件も見てきたわたし達ふたり、まさかの、結婚式の挙げ方がわからないという事態に陥ってしまったのです。

キリスト教式?人前式?神前式?

日本人は、生まれたらお宮参りで神社に行き、結婚する時はキリスト教式で結婚式を挙げ、亡くなったらお寺でお葬式をする、なんて言われます。

一般的な結婚式場に行くと、希望の挙式形態を質問されるのですが、それは

この3つが基本。

いわゆる、『ゲストハウス』と言われる結婚式場だと、神前式の対応をしていないケースもありますが。

8~9年前の時点で、仕事で見る結婚式、体感としてはキリスト教式60%、人前式35%、神前式5%いう感じ。

このパーセンテージに関しては地域差もあるので一概には言えませんが、リクルートブライダル総研によるゼクシィ結婚トレンド調査を見ると、ほぼ合致していると言っていいと思います。

どの結婚式も、全て素敵な結婚式

親族や友人ですらない、言ってしまえば『お客様』という立場の方の結婚式で、何度涙をこらえたことか…いや、何度泣いたことか笑。

それくらい、素敵なお仕事で、素晴らしい時間を日々過ごしてきたのです。

どの挙式形態も選べなかったわたし達

どんなに素敵な結婚式でも、結局自分たちの雰囲気に合わないような感じがしてしまう。

それが、わたし達夫婦の最初の壁だったのかもしれません笑。

考えてみれば当たり前です。夫くんはともかく、わたしはお寺で生まれ育ったのですから、少なくともキリスト教の神様に誓うのはピンと来ません。

人前式か、神前式か…で、次は悩みましたが、そこでやっと気づくのです。

仏前式アリなんじゃないの?

実はたまたま、仕事で仏前結婚式の依頼があったのです。あるお寺のご子息が、結婚式はどうしても仏前式をしたい。でもご新婦様が、どうしても都心のゲストハウスで挙げたいというご依頼。

そのお二人は、あまりキリスト教感のないチャペル、かつ、洋風の雰囲気の披露宴会場の両方を併せ持ったゲストハウスで挙式されました。チャペルの十字架を外し、中央に仏像を安置した上で、お坊さんに法要していただきました。

仏前結婚式をプロデュース!

仏前結婚式、やっぱりそれがしっくりくる!と気づいたわたし。

ブライダル業界にいたわたしにとっては、一部のお坊さんだけが挙げる結婚式スタイルというイメージでしたが、わたしみたいな一般人が仏前結婚式してもいいじゃん!

幸い夫くんや、夫くんの家族も賛同してくれたので、その方向で進めよう!となりました。

次は、式場選び。

わたしが誓いたいのはどの仏様だろう?と考えたら、式場選びはとっても簡単。

実家のお寺の本尊様。阿弥陀如来

そして、「ブライダルの仕事をしているんだから、自分でプランナーすればいっか!」という結論に至ったのです。

悩むのに飽きたのか、これがいわゆるご縁というものなのか、仏前結婚式をすると決めたら、全てがトントン拍子に決まりました。

ノリと勢いといえばその通りですが、自分の結婚式を自分でプロデュースなんて、わたしにしか出来ない一生モノになると確信したのです。

そうと決めたら進んでいくのみ!

住職である父に相談の上、戒師(結婚式で新郎新婦に戒を授け、式を司るお坊さん)を依頼しました。わたしも小さい頃から知っている、父の親友のお坊さんです。

謙遜されつつも、快く引き受けてくださいました。

衣装は、地元の老舗の衣装屋さんを調べ、いきなり「白無垢をお借りしたいのですが…」と電話突撃!笑

「え?ご自宅で結婚式ですか?」と驚かれつつも、寺院と伝え納得していただけた様子。

着付けスタッフさんや介添さん、ヘアメイクさんは出張OKとのことだったので、お願いすることにしました。

食事は、いつもお寺の法要の時にお願いしているお花屋さんと料理屋さんに注文。

カメラマンは仕事柄知り合った写真のカメラマン映像のカメラマンに直接依頼をしました。

当日のタイムスケジュールの柱となる、進行表は、Excelで自前作成。

着付け場所から本堂への動線を考えたり、写真の撮影が難しい場所やコンセントの位置などの細かい部分を表に落としたり、各スタッフさんに、挙式前後どれくらい時間が必要かを確認したり…

ここがプランナーとしての本領発揮!ということで、一番張り切りました!

とはいっても、自宅なのである程度ユルくてOK!ということにして笑

ついに、MY仏前結婚式をプロデュース!自分で笑!!

MY仏前結婚式、大成功!大正解!

結果的に、わたし一人ではどうにもならない部分も多々ありました。

事前のお寺の清掃、仏具の準備、式次第の内容など…特に、仏具やお経の準備は全くのド素人なので、ほぼ父(住職)にお任せしてしまいました。

転勤で遠方に住んでいたというのを言い訳に、掃除や食事や花の手配は母に助けてもらったりもしました。

それでも、両親も戒師のお坊さんも、他のスタッフさんもとても良くしくれ、夫くんの家族も心から楽しんでくれました。

結局、大成功、大正解な結婚式だったのです。

確かに、豪華絢爛なチャペルで、たくさんの人に囲まれながらフラワーシャワー✨みたいな、幸せいっぱいどどーん!!という雰囲気ではなかったかもしれません。

それでも、両親の喜んでいる顔、ちょっとだけ緊張している夫くんの顔、幸せそうな義両親の顔…そんなひとりひとりの表情を見ることができて、ほっこり幸せ

スタッフさんも初めてのことも多い中楽しんでいただけた様子で、カメラマンさんはテンション上がりきってしまい、最終的にシャッターを押す指が止まらくなってしまうほど。

肝心のわたしと夫くん。ニセモノではなくて、数百年前からその地を見守り続けているホンモノの阿弥陀如来さまの前で幸せになること・幸せにすることを誓ったと思うと、

あぁ、わたし達結婚したんだなぁ

家族になるんだなぁ

きっと、おじいちゃんおばあちゃん、おじいちゃんのおじいちゃん、おばあちゃんのおばあちゃんのおばあちゃん・・・みんなが、今日のわたしのことをみてくれている。

そんな気さえする、なんだかじ~んとした結婚式だったのでした。

寺院向け★仏前結婚式の運営をお手伝いします 仏前結婚式プランナーが、お寺での挙式をサポートします!

↑現在、仏前結婚式プランナーとして活動しています

仏前結婚式が、世の中にもっと浸透してほしいと願っています。微力ではありますが、結婚式を広げていきたい寺院様や、仏前結婚式を挙げたいカップルのお手伝いをしたいと思い、アウトソーシングサービスをしております。仏前結婚式に関するお困り事やお悩みなど、なんでもご相談ください

ココナラへの登録はこちらから↓