こどもの優しさ
少し前になりますが、数年ぶりに風邪を引きました。
時期が時期なので焦りましたが、幸い重症化することもなく、翌日には元気になりました。
たまたま熱が出た日、夫くんがお休みだったので、子どもたちのことや家事はおまかせし、わたしは念の為隔離状態にして、家族と会わないようにできたのも救いでした。
今日はそんな日のお話です。
アラフォーでも熱が出たらさみしくなる
我が家の子どもたちは、熱を出すと、わたしの手を握らないと寝られなくなります。
熱を出すと不安になって、さみしくなるのです。そう感じる人は他にもいるのではないでしょうか。
わたしも、今回久しぶりに熱をだして、さみしいというか不安というか、そういう気持ちになりました。
それを知ってか知らずか、1号くん(長男)・2号くん(次男)・夫くんが順番に、部屋のドアの外から様子をうかがいに来てくれます。
口達者な2歳の2号くんは、「あのねー、○○くんさぁ、とーますのえほん、よんでさー、くるくるーってしたの!」とかいう、なんだかよくわからないご報告をくれます笑
普段は家の中でも飛んだりはねたり怒鳴ったり泣いたりの子どもたち。「うるさーい!!!」と怒るわたしの声も相まって、大騒ぎの我が家です。
普段はその騒がしさに嫌気がさすことも多々あるのですが、その日は別部屋の布団の中で聞こえる子どもたちの声は遠く感じ、自分が別世界から家族を傍観しているような感覚に陥ります。
要は、さみしかったんです。
ワンオペ発熱をしたことを思い出しました
今から5年前、まだ1号くんが1歳だった頃。
夫くんが単身赴任をしている期間があって、わたしと1号くんは二人で小さなアパートに暮らしていました。
ある日曜日、朝起きたらものすごく体調が悪く熱を出してしまったのです。
実家はお寺なので土日はたいていいそがしく、両親を頼るのもはばかられる。保育園は、日曜日なので開いていません。
焦りましたが、もう仕方がないので、公園に行きたがる1号くんに「ごめんね」をして、家で過ごしてもらいました。
わたしは布団を敷き、一人遊びする1号くんの脇で横になります。
子ども向けの映画をDVDで流しておきつつ、できるだけ絵本でも読んであげよう。起き上がらなくても、それくらいならできるかな…。
そう思って休んでいました。
1号くんの優しさ
休んでいるうちに、少し眠っていたようです。
目がさめたら、わたしの枕元にたくさんのおもちゃがありました。
てっきり、一人遊びに飽きた1号くんが、わたしと遊びたくておもちゃを並べていたのだと思い「1号くんごめんね!ママ寝ちゃった💦」と起き上がりました。
すると、ぬいぐるみを持ってきた1号くんがおでこに手をあててくれました。
「ママ、おねつしんどいね、だいじょうぶ?」
1号くんは保育園に入ってすぐの頃、よく熱を出していました。ひどい時は7日間出勤できないこともあったほどです。
毎回お熱の時、きっとわたしが言っていたのだと思います。「しんどいね、だいじょうぶ?」
1号くんいわく、お熱を出した時はさみしくなるから、ママが起きた時にさみしくならないようにおもちゃも一緒にねんねさせたとか。
多分、当時の1号くんなりに一生懸命考えて、優しくしてくれたんだなぁと思うと涙が溢れた、あたたかい思い出です。
あれから5年
わたしが寝ている部屋をノックする、6歳の1号くん。
差し入れに持ってきてくれた大福には、かわいい歯型が笑。
それでも、「しんどいね、大丈夫?1号くん、2号くんの面倒みるから心配しないでね」
1号くんの優しさには、頼もしさとたくましさがプラスされ、またわたしを泣かせるのでした。